1回の配信時間も短いところでは1分から長くて3時間オーバーと番組により振り幅は広い。一般的に聞きやすいとされる配信時間は30分程度までと言われています。これからPodcastを始めようと言うなら、まずは30分以内と設定してみましょう。番組の雰囲気やテーマにもよりますが、聴取者の聴取環境と比較的強い結びつきがあると考えられています。
- 主な聴取環境と適切と考えられる配信時間
- 通勤、通学時間帯 5分~20分程度
- 仕事や家事の間 20分~50分程度
- 夜間や就寝前等の1人の時間 20分~90分程度
通勤時間等では短い配信時間のものを次々と聞くスタイルが好まれやすい傾向にあります。10分~20分程度の番組を何となく聞き、聞き逃しても聞き返さない。1配信=1テーマで後から聞きたい配信を振り返るのも容易。短めの番組作りにはそんな聞き方の特徴があります。
仕事中や家事の間に聞く番組に求められる時間は通勤時間帯に比して長くなります。通勤時間の様に時間的な制限がないためです。とは言え、同じテーマでダラダラと話が続けば気分転換も必要になります。60分位までに納める様に意識してみると良いでしょう。
夜間や就寝前のフリータイムは落ち着いたトーンの番組や長尺番組が求められる時間帯です。前述の2つの聴取環境よりももっと内容に集中してのんびりと番組を楽しみたいと思う聴取者も多いでしょう。1回の配信を二日間に分けて聞くことも難しくはありません。それにしても60分を越えてくると長さが気になりやすいですか、その場合「前後編の分割配信」という手法もあります。
余談になりますが、私の番組は90分位が平均的な配信時間で場合によっては120分という事もあり一般的には「超長尺な番組」と認識されています。「前後編に分割して欲しい」とクレームを頂いた事もありましたが熟考の末前後編は採用しませんでした。
プレーヤーの設定次第で「最新回から再生」されるパターンと「過去回から再生」されるパターンがあり、最新回から再生する場合は「後編→前編」という流れになる場合があるためです。タイトルを確認せずに聴取を始めると後編を聞き終わってから前編が再生されることになります。その様な事態を避けたいが為でもあります。
もし、前後編を分けるなら前編と後編が独立した配信として成立するように注意すると良いでしょう。「前編では〇〇についてお話ししています、後編では〇〇をお話しします。」と最初から構成を決めてしまうのも良いですね。本来は1本で配信するつもりで収録だったが「収録後に分割する事を選択する」という場合には各回の冒頭に音声でアナウンスを挿入しても良いですね。
「長尺番組は聞き始めるのに気合いが必要だ」とのコメントを頂いた事もあります。こういうコメントをいただきますと「私の番組構成が聴取体験の質の低下に繋がっているのだ」と痛感させられます。自らを振り返り構成を再検討しなければと思う今日この頃でした。