この「ポッドキャストの基礎知識」の原稿を先輩方にチェックして貰っていたところ、興味深いお話しを聞くことができたので皆さんにも共有します。
皆さんはリスナーさんへ向けて話をする際にどう呼びかけていますか?
テレビ番組は視聴者に対して原則「みなさん」と声をかけるのだそうです。一節によると、街頭テレビやお茶の間テレビ時代(家族が集まってテレビを見ていた時代)の名残で、1人1台の時代になってもその慣習が続いているそうです。それに対して地上波ラジオは聴取者に対して原則「あなた」と声をかけるのだとか。ラジオ放送は個人で楽しむのが前提だからでしょうか。
どちらが正しいという事ではありませんが、番組の色づけに工夫してみるのも良いかもしれませんね。
聴取者とのコミュニケーションはユーザー体験の向上の為に欠かせない要素の1つですね。お便りを募集する方法も多様化しています。
聴取者からのコメントを募集する主な方法
- メール:
- メールアドレスを設定
- ウェブフォームを活用
- SNS:
- twitterのメンション
- twitterのハッシュタグ
- その他:
- Discord等のセミクローズドなコミュニティの活用
- マシュマロ(匿名質問サービス)
メールはもはや手紙やはがきに変わるほど一般的な通信手段となっていますが、メールアドレスを公開すると迷惑メールの標的にされる場合があったり「メールを送る」という行為自体を面倒と捉える場合も多いようです。ウェブフォームは「自分のメールアドレス」を入力せずに送信出来る様に作る事も可能で、メールアドレスを共有する事に抵抗感がある場合には有効です。
SNSによる接点は今最も気軽に利用出来るコミュニケーション手段です。twitterなど日常的に利用しているSNS上で繋がりがあれば気軽に投稿やDMを活用出来ます。特にハッシュタグの利用はお互いにフォローし合っていない聴取者同士でもコメントの確認が容易なため積極的に活用されています。
もしDiscord等のセミクローズドなコミュニティを持っていた場合、twitter等のオープンな環境よりも密度の濃いコミュニケーションが容易に行えます。但し、距離感のコントロールやコミュニティ運営は重要な課題になりますので一長一短といえます。
匿名で質問を投稿出来るマシュマロというサービスがあります。私自身は利用したことがありませんので、便利さを実感しているわけではありませんが、最初の投稿への心理的ハードルを下げる効果は期待ができそうです。
お便り、つまり聴取者からのコメントが番組の主要コンテンツの1つになっている場合もあります。
なおさんときょうちゃん、リアルな姉と弟で繰り広げられる「くだらないけどちょっと心に残る話」をお届けする ぶっとびきょうだい くだばな
くだばなでは「お便り回」という聴取者からのコメントを紹介する配信回が定期的に行われていて、ベテランリスナーからの面白いエピソードが番組の面白さに拍車をかけている。