例えば「頷き」や「つぶやき」などは声量が低くなるのが一般的です。すると話をしている部分に比べて声量は大きく下まわる事になります。それはそれで良いのですが、収録になれてきたらもう少し頷きなどのリアクションも意識して行きたいところです。ラジオ番組のアシスタントさんを思い描いてください。しっかりと放送にのるレベルで頷き、リアクションをしていますよね?そのイメージです。
レベルメーターを意識した収録を心掛けていると、こうしたリアクションの声量もある程度の高さで維持できるようになります。前述の指標「-12dbから-6db以内」に全てを納める必要はありませんが、目安としてしっかり意識しておくことをおすすめします。
マイキングにも通じるところがあるが、大きな声を出すときにはマイクから口元の距離感をあけるという事も録音レベルのコントロール技術の1つになります。笑ったり、怒鳴ったり、通常の声量から大きく上がる時、咳払いをする時もそうですね。マイクから距離を開けたり、顔を背けたり、のけぞったりする。そういう見えない工夫で音声品質の向上や編集負荷の削減に効果的な技術になります。
少しなれてきたら挑戦して見てください。