5-1.対面収録
Podcastの収録の手段は多様ですが、その中でも基本の1つが対面収録です。対面収録とはその名の通り話者が同じ場所に集まって収録するスタイルです。ここでは便宜的に1人収録も対面収録に含まれるものとします。
マイクを目の前に置いて直接収録するため、ネットワークを経由した際に発生する音質低下や遅延等の諸々の問題がありません。複数人収録の際は相手の表情やジェスチャーを見て、感じながら話ができるためテンポも良くなる傾向があります。
複数人収録でも様々な構成が考えられます。
- 複数人収録の構成例
- 話者はベンチ席の様に横並びに座り、テーブル上の中間位置にマイクを設置(マイク1本、2名まで)
- 話者は向かい合って座り、お互いの正面にマイクを設置(マイク1本、2名以上)
- 話者分のマイクを用意する。
2名までの対面収録の場合には前後の不要部分を処理する程度の編集で十分な事が多いようです。そのため各話者の収録音声をトラックに分ける必要性は少なくなります。正面に向き合うか、横並びに座るかのいずれかの状態でマイク1本で収録しているPodcasterも少なくありません。
横並び、マイク1本で収録して居る:ごりゅごcast
- 複数のマイクを使用して収録するメリット。
- 話者毎にマイクを用意するメリット
- 話者毎の音量バランスが調整できる
- マルチトラック録音をした場合、編集時に片方の音声のみカットできる。
ある人は小声で、ある人は大声で。そんな状況で収録する場合とても聞きにくい音源となる可能性があります。話者同士が声量を合わせる事を意識しましょう。それでも調整しきれない(またはお願いできない)場合には話者とマイクとの距離感やレコーダー側のレベル設定等で機械的に音量を調整する方法もあります。またマルチトラックで録音した場合、話者同士の声を個別にカットすることが出来るので、多すぎる頷き、お互いに話してしまって聞き取りにくい部分(かぶり)の処理するなど、「交通整理」を編集時に行う事ができます。
対面・マイク2本で収録して居る:ぶっとびきょうだいくだばな