4-7.ポン出し、サンプラー
Podcastは編集を伴うことも多い。
編集時にジングルや効果音、BGMを挿入して番組として仕上げていく。anchor.fmの様にアプリ上でカットやBGM挿入が完結するサービスも存在する。
Podcastはライブ配信に向いていないという事は前述の通りです。誤解の無いように注釈を入れれば音声配信はライブ配信との親和性に問題が無いことはStand.fmやClubhouse、twitterのスペース等が照明してくれています。では編集時に行っていたジングルや効果音、BGMの挿入を編集をせずに行う事は出来ないだろうか?実はそういう事も当然可能で、リアルタイムで音声素材を挿入して収録する場合もあります。
その場合、収録が完了した時点で既に完成版ができあがり編集工程を省略する事ができるから編集に必要としていた時間がほぼゼロになるというメリットもあります。。配信間隔が短い場合には編集に対する作業時間を削減する非常に効果的な方法になります。
BGMや効果音をリアルタイムに挿入しながら収録している番組の例、もも屋のおっさん。のオルネポ
ジングルやBGMなどの音声素材は様々な方法で挿入する事ができます。舞台演劇の世界などでも使用される通称「ポン出し」と言われる方法です。機材は音楽プレーヤーやパソコン等音声ファイルを再生できるものであれば何でも良いですが、機材によって使い勝手や便利さに大きな違いがあります。再生と停止、様々な素材を切り替える事が必要になる場合はサンプラーと呼ばれる音楽制作用の機材やスマートフォンのサンプラーアプリを使用するのが便利です。
Native InstrumentsのMaschine Mikro MK3を使用したポン出しの解説
Roland SP-404SXがポン出し業界では圧倒的なシェアを誇っています。と言うのもポン出しは専用機材はありません。その為使って見て便利な物が業界全体の経験値として残ってき、それがSP-404SXだったという印象です。舞台演劇や映像収録、ライブ配信の現場では非常に多くのプロフェッショナルがSP-404SXを使用しています。
長らく新機種が登場していませんでしたが、最近RolandがSP-404SX MK2が登場し、新しい名機になる期待を寄せられています。
ROLAND SP-404SX MK2
昨今のPodcast向けを謳うレコーダーはこのポン出し機能を搭載しているモデルもある。別途サンプラーを用意する必要が無く、使い勝手も良いためオススメだ。
ZOOM Podtrak P8のサウンドパッド機能によるポン出しと収録風景のデモ
TASCAM MixCast4のサウンドパッド機能の解説も行っています。