3-5.配信頻度と配信時間
Podcastはいつでも何処でも聞けるという「オンデマンド性」がキーワードの1つです。
聴取者は自分の都合が良いタイミングで配信を楽しむ事ができます。いかにもPodcastらしい楽しみ方ですね。一方で人気のPodcast番組の多くは配信日を定めて公表しています。1週間の決まった曜日に配信するというのが最も一般的です。配信頻度も様々で、1週間に2回、3回と配信するスタイルもあります。
定期的に配信が行われる理由の1つは配信者の都合です。定期的に配信する事を前提とする事で、スケジュール調整のハードルを下げたり、「やらなければならない状況」に持ち込むことでモチベーションの維持を狙ったりしています。
聴取者にとって配信日が定められている事は聴取体験の向上という点で重要な要素になります。例えば皆さんも「月曜日はあのドラマ」とお気に入りの俳優さんが出演する番組を1週間の生きがいにしたりしていませんか?毎週必ず訪れるちょっとした楽しみ、そういうものが誰にでもあると思います。それは音声配信のPodcastでも同様ですね。特定の番組の聴取が習慣化すると、聴取者の日常生活の中での番組に対する意識をより強いものに出来ると考え、私はこれを「聴取体験の習慣化」と呼んでいます。コンテンツの内容もさることながら、「規則正しい配信」である事も聴取者の定着率には貢献すると考えています。
では電器屋Walkerは?という事ですが定期配信はこれまで一度も行った事はありません。意識したこともありません。
年間20回以上は配信したい、月に2回は配信したいという漠然とした目標を持って活動しています。
全ては聴取者の皆さんの「飽きずに諦めずに」電器屋Walkerを楽しんでくれる気持ちに支えられています。
感謝の思いは筆舌に尽くしがたいものがあります。
配信時間についても番組により振れ幅は大きいです。最短「1分」から最長「3時間」程度まで様々な配信時間が存在しています。一般的には10分~30分程度が聞きやすいとされています。通勤、通学の時間が1つの基準になっていると考えられます。30分程度の番組であれば片道に1話、それ以上の移動時間がある場合には他の番組を含めて2話、3話と組みあせる事ができます。1番組辺りの配信が1時間を越える番組の場合はコンテンツに関わらず「こんな長い番組は聞いていられない」と離脱する可能性もある為、長時間聴取者を離脱させない魅力が求められます。
そういえばテレビ番組はCMを抜けば45分位だったようい思います。教育テレビでは5分、10分、15分、の番組も多数あります。例えば「幼児向けならこれくらいの時間」というように、年齢層や視聴者層を意識して、集中力の持続性の程度等の経験則があるのでしょうか。とすれば自番組の聴取者層を意識した構成を検討する事も大事でしょう。
当初からそこまで拘る必要は全くありませんが、番組の成長に合わせて見直しをしてみても良いかも知れませんね。
配信頻度と違い、配信時間は一定で有る必要性は高くありません。おおよそ30分という位の捉え方で問題はないでしょう配信毎に配信時間が変わっても一向に問題ありません。
反面、配信分数を強く意識することで番組のテンポを良くするというテクニックもあるかも?
とても紹介しきれませんが少しだけ事例をご紹介します。
毎週土曜21時にお送りする、だいたい10分ラジオ。
夜の喫茶店、隣の席から漏れ聞こえてくる
パーソナリティのミタムラさんとモリグチさんが配信するアラウンド40の喫茶店会話。
「定期配信」と「だいたい10分」の縛りがある。
おーば と もも屋 がお届けする60秒限界バラエティ 毎週配信を目指しつつ約1分何かしらをお届け!
「北九州の片隅」等を配信するおーばさんと「もも屋のおっさん。のオールデイズだネッポン!」等を配信するもも屋のおっさん。さんの配信番組。
配信時間は「1分」という異色のポッドキャスト。