3-2.検索性との相性
Podcastの知名度向上の為にはYouTube以上にSNSやブログ等のテキストによる情報発信が重要性を持ちます。特に番組開始当初はPodcastを中心軸に他媒体での宣伝活動を積極的に行う事が重要です。
YouTubeでは「タイトル」と「概要欄」そして「サムネイル」の3つの要素が被検索性の向上や視聴回数増加に大きな役割を果たします。それに対してPodcastは配信毎のサムネイルを変更する事は殆どありません。あまり長いタイトルは利便性が低下するため、短めのタイトルで配信内容を網羅できない場合もあります。その為Podcastに置いて被検索性の向上には「概要欄」の重要性が比較的高くなります。
音声以外の情報を付帯していく事を考慮した場合、概要欄の他にもSNSやブログ等で活字情報や画像、関連リンクなどを同時に発信していくことが効果的です。
音声ファイルのメタ情報にID3タグというものがあります。直接的な被検索性の向上というよりはプラットフォームが音声ファイルを解釈する際に正しくID3タグが埋め込まれている事が推奨とされています。
ID3タグはファイルのプロパティやタグエディタなどから編集する必要があるため多少不便さがあります。Anchor.fmで収録してそのまま配信する場合等は特にID3タグを意識することはありません。
Googleは音声配信の内容を音声認識技術により解釈して検索と紐付けを行っている。2019年8月9日Gizmodoの「Googleがポッドキャストの内容をテキスト化、検索可能に」によると、2019年8月の時点で世界的には200万コンテンツが音声配信の内容をキーワードで検索できる状態にあると報じている。今後日本においてもテキスト検索でPodcastに巡りある事が出来る日常が来るでしょう。
参照URL:https://www.gizmodo.jp/2019/08/google-podcast-text.html
2021年5月21日CnetJapan「Spotify、ポッドキャストに自動文字起こし機能を追加–アクセシビリティ向上策の一環」によるとSpotifyはPodcastコンテンツの自動文字起こし機能を追加する事を発表した。これによりこれまで音声コンテンツを楽しむことに高いハードルがあった聴覚に障害をもつ人々対する不平等性が解消される事を期待されている。おそらく検索性能の向上に貢献すると考えている。
参照URL:https://japan.cnet.com/article/35171054/
音声認識が高機能化するにつれ、活字を伴わないことで「ある意味」守られていたPodcastにどういう変化が出るのか、大変興味深いテーマの1つである。