2-2.配信方法の変化
私がPodcastを始めた2009年は配信のハードルは現在に比べて高かったです。
・2009年当時の配信のハードル(抜粋)
- 音声ファイルアップロードするサーバーを用意する。
- 音声ファイルを再生できるウェブページを用意する。
- 音声ファイルを配信するRSSフィードを編集する。
これらの段取りを基本的には配信者が独自に行うことが前提となっていました。
私が初めて配信したPodcast「INST教官ラジオ」はコナミが発売したMETAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS に同梱されていた Metal Gear Onlineというオンラインゲームを軸に、「ゲーム内の遊び方を解説する」というテーマで番組を構成していました。
ゲーム内でプレーヤーが教官になりプレーヤーを指導する「教官指導」というユニークな仕組みが採用されていて、一定の条件を満たすプレーヤーは教官になる資格を得られました。
私Coffeeやタイジ君、過去の電器屋Walkerで出演していたレイン、リス姉、あこりやチークさん、Mさん、ビクトリカといった面々も実は全員「INSTRUCTORs」というクランのメンバーでした。
私達は(特に私は)ゲームそっちのけでこの教官指導にはまり、おそらくゲーム内で十指に数えられる指導クランだったのではないかと自負しています。
当時はSeesaaブログにブログの掲載とポッドキャストの音声を貼って配信していました。不満が無かったわけではありませんが、当時としては大変使い易かったと記憶しています。Seesaaがなかったら、INST教官ラジオも、そしてその後に続く電器屋Walkerもありませんでした。心から感謝します。
Seesaaブログやココログ(Podcasting Juice)など、Podcast配信機能を内包するサービスがいくつか存在していたのが当時の配信者には救いでしたが、RSSの仕様に悩まされたりサービス終了に伴い引越を余儀なくされたりと多くの問題に直面してきました。
現在ではPodcast配信を音声ファイルの収録/アップロードから配信までを一元的に管理するサービスが充実してきているため、ハードルは格段に低くなってきました。スマートフォンが一台あればPodcastの配信ができる時代、そんな夢のような時代になっています。
具体的なプラットフォームについては次の項目で取り上げていきます。