ポッドキャストの聴取者層の多くは収益化(マネタイズ)に対して現状では好意的に捉えていないという感じがあります。または大半は好意的かどちらでもないという立ち位置だったとすれば、好意的に捉えていない層が強くその事を発信しているのかも知れません。
YouTube等の普及に伴い以前より収益化に対する嫌悪感は減少してきましたが、未だにマネタイズを口にしただけで強いコメントが飛び交う事は少なくありません。
- 収益化(マネタイズ)に対する否定的はコメント(抜粋)
- この程度の内容で金を取るのか
- 稼ぐのが目的で配信を行っているのか
- 金を払わない聴取者を差別するのか
その一方「ポッドキャストを継続して貰うために支えていこう」というマインドも醸成されつつあり、グッズ購入やクラウドファンディング等による支援なども試みられています。
私の知る事例では特にマネタイズを行っていないポッドキャストに対し「これからも配信して欲しいから」という理由でオンライン通販のギフトコードを送り活動を支援している、という方も居るそうです。
「ポッドキャスト配信は無料で聞けるのだから配信するのも無料だろう」と思われる方も少なくないと思いますが、もちろん完全無料で運営することも出来ますが、少しでも品質向上させたいと思うとコストは掛かってくるものなのです。
余談になりますが、「無料でも公に音声を配信するなら、この程度の品質はあり得ない。」という謎の論調が一定程度存在します。音量バランスの悪さや口癖などに対する指摘は改善の余地のある意見として受け取ることもできるが、「ら抜き言葉は発信者として非常識すぎる」「鼻濁音が正しく使い分けられていない」などプロのアナウンスメントに求める技術をぶつけてくる意見もそう珍しくはありません。
「嫌なら聞かなければ良い」という考え方がありますが、個人的にはその考え方は悲しいなぁと感じています。もし配信側で何かを改善する事でその聴取者が聴くに堪える配信に変化するのであれば、その点には真摯に向き合い挑戦していきたいと常に考えています。
その上で、音声配信に謎のハードルを押しつけるこれらの意見は「ある程度黙殺して構わない」とお伝えしたいです。あなたはあなたの番組に自信を持って良い。無責任、無分別に過大な要求をする層はあなたの番組の聴取者ではないです。強い言葉を浴びせかける人の何倍、何十倍もの聴取者があなたの番組を好意的に捉えているはずです。
クレームを真正面に受け止め続けると「私何やっているの?」と感じて配信をやめてしまう…等と言うことに繋がりかねません。聴取者は神様ではないのですから、全ての意見を受け止めようとせず、心の中で上手く処理しつつ、時には見なかったことにしましょう。
誰がなんと言おうと、あなたの番組はあなたと、そしてあなたの番組を楽しんでくれる聴取者の為のものです。これだけは明言しておきたい。
つらいとき、悲しいときは遠慮無く周りのポッドキャスト仲間に相談しましょう。